AIの得意・不得意を知ろう + アンケート結果発表
毎日のようにAIを使っていると、「すごいなぁ」と感心する瞬間もあれば、「いや、それは違うんじゃない?」と首をかしげる瞬間もありますよね。
AIはとても便利な相棒ですが、万能ではありません。今回は、AIが得意なこと・苦手なことを整理しながら、上手な付き合い方を考えてみます。あわせて、前回お願いしたAI意識調査の結果も発表します!
AIにも得意・不得意がある
非常に便利なAIですが、実はまだまだ発展途上の技術で、はっきりとした限界があります。
たとえば、こんな話題があります。YouTubeでは、不適切なコメントをAIが自動で判別して削除する仕組みがあるのですが、何も問題のないコメントまで誤って削除・ブロックされてしまうケースが、YouTuberの間で問題になっているそうです(参考リンク)。
これはYouTubeに限った話ではありません。迷惑メールフィルタが大事なメールを「迷惑メール」に振り分けてしまう、自動翻訳がとんちんかんな訳を返す——こうした「機械の判断ミス」は、誰でも一度は経験があるのではないでしょうか。
なぜこうなるのか。ざっくり言うと、AIは「文脈」や「言葉のニュアンス」を読むのが苦手だからです。ネットスラングや絵文字に込めた意味、冗談まじりの書き込み、前後のやりとりをふまえた言葉の使い分け。人間なら自然に汲み取れることを、AIは読み取れないことがよくあります。
AIが苦手なこと
- 文脈やニュアンスの理解 — 言葉の裏の意図や、微妙な言い回しの判断
- 最新の情報 — 学習した時点より後のできごとは知らないことが多い
- 正確な事実確認 — それっぽい嘘(いわゆる「ハルシネーション」)を、自信たっぷりに答えてしまうことがある
- 人間ならではの感性が必要な判断 — 「この表現は失礼にあたらないか」といったさじ加減
AIが得意なこと
逆に、型が決まっていて、大量にこなす作業は大得意です。
- 文章の要約・たたき台づくり — 長い資料の要点出し、メールの下書きなど
- 形式の決まった変換作業 — 文章の言い換え、表計算の整形、プログラムのコード生成など
- アイデア出しの壁打ち相手 — 「とりあえず案を5個」のような、人間が決定するための材料出し
じゃあ、どう付き合う?
ポイントはシンプルです。得意・不得意を理解した上で、どんな作業でも最終的な判断・責任は人間が持つ。これに尽きます。
AIの出力をそのまま「完成品」として使うのではなく、最後は必ず自分の目で確認する。このひと手間さえ忘れなければ、AIは心強い相棒になってくれます。苦手を責めるのではなく、得意を引き出して、うまく活用していきましょう!
アンケート結果発表!
前回の記事で行った、AI意識調査へのご回答ありがとうございました! さっそく結果を見ていきましょう。
Q1. AIツール、どのくらい使っていますか?
9割以上が毎日使っているという結果に。AIはすっかり日常の道具になっているようです。
Q2. 主にどんな用途で使っていますか?(複数回答)
トップは 文章作成・要約。まさにAIの得意分野で、上の「得意なこと」とぴったり重なる結果です。
Q3. どのツールを使っていますか?(複数回答)
ChatGPTは全員が利用。次いでGeminiが多く、Google Workspaceで全員が使える環境も後押ししていそうです。
皆さんから寄せられた、AIについての質問に回答します
アンケートでいただいた質問にお答えします。
Q. どこまでが「機密情報」に含まれるのか、線引きがわからない。
A. まずは大前提として、「学習に使用する」設定をオフにすること、そして法律・社内ガイドラインに則ること。そのうえで判断に迷うときは、AIサービスを提供する企業の信用度を一つの判断材料にするのもありかもしれません。
たとえばGoogleは、すでにクラウドサービス(Googleドライブなど)を通じて多くの機密情報を預かっている会社です。そのGoogleが提供するGeminiも、同じように考えられる——という見方もできます。
ただし、これはあくまで考え方の一つ。クライアント名や社外秘の数値などは、匿名化してから渡すという基本は変わりません。迷ったら入力しない、が安全です。
Q. ほしい回答が出てこないことがある。
A. プロンプトに、前提となる情報やどんな回答が欲しいかを具体的に書いてあげると、欲しい答えに近づきやすくなります。「何を・なぜ・どんな形式で」を意識してみてください。
Q. ハルシネーションを起こしにくくするコツは?
A. 「出典(ソース)も一緒に示して」と指示するのがおすすめです。根拠を求められるとAIは嘘をつきにくくなりますし、万一あやしい答えが出ても、示された出典を確認すれば真偽をチェックできます。
ご意見・ご質問あれば、システムチームまでお気軽にお声がけください。